About「呪い」とは
「呪い」という言葉を聞くと、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。
現代人は、「呪い」を「わら人形に五寸釘で…」とイメージし、フィクションだと考える方が多いですが、実は職場や家庭など、私たちの身近な環境のなかでも呪いは飛び交っています。
つまり私たちも、人間関係や、受験戦争、SNSでの誹謗中傷など、日常の様々なシーンで、知らず知らずに「呪い、呪われ」ているのです。
人をうらやんで嫉妬する心や、嫌悪感、恨み心など、「他人の不幸を願う心」が「呪い」となって、相手に影響を与えていきます。
人を呪っていると、同じような恨み心を持つ「悪霊」を引き寄せてしまいます。
悪霊に憑かれると、恨みや嫉妬などの悪い感情がさらに増幅されますし、マイナスの心で生き続けていると、死後は地獄に堕ちてしまうので、生きている間に心を正しく統御する方法を学ぶことが大切です。
「嫉妬」を感じる相手とは、「自分はこうなりたい」と強く願っている"理想像"ですが、それに気づかず、相手を否定することは多いのではないでしょうか。
「自分だって頑張っているのに、どうして他の人ばかりが褒められるの?」と悔しい気持ちが出ることもあると思います。
しかし自分より優れた人を否定する思いは、呪いを引き起こしてしまうのです。
仏教で「心の三毒」と呼ばれているものがあります。
「心の三毒」とは、お金・恋愛・肩書など、欲しければ人のものでも奪う「貪(とん)」、すぐに怒り、相手に暴力や罵声をあびせる「瞋(じん)」、そして神や仏を否定し科学で証明されたものしか信じない「癡(ち)」の3つから成り立ちます。
「今の彼氏よりも、友達の彼氏の方がかっこいいから乗り換えたい」「自分より下のやつが出世したことにいら立ちが止まらない」「神も宇宙人もいないのに、信じるなんて馬鹿げている」こういった貪・瞋・癡の思いも、呪いが発生する原因になるのです。
自分が誰よりも一番優れていると思いあがる天狗的思考を「慢心(まんしん)」と言います。
「自分さえ良ければ、他人はどうなっても良い」というような慢心が出ると、他人を見下して自己中心的にもなりますが、その思いから呪いは発生します。
「公式ガイドブック映画『呪い返し師―塩子誕生』」
P.49より
「生霊」「嫉妬」「心の三毒」「慢心」などの悪しき心の思いは、人間なら誰でも持ち得るものですが、同時に呪いの発生源の仕組みとなります。
これらは、神様からみた善悪の価値基準を忘れている現代人が陥りやすいものです。
「自分さえ良ければそれでいい」という自己中心的な考えは呪いとなり、相手や自分をも不幸にしてしまいます。
だからこそ、呪いを払うための「呪い返し」が必要なのです。
10月7日公開の映画『呪い返し師 ─塩子誕生』では、呪いを返すために「何が必要なのか」が明かされていますので、是非ご覧ください。